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Sの芽生え 3

ここでは、「Sの芽生え 3」 に関する記事を紹介しています。
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7歳の時(小学2年の夏休み)父は、田舎で一人暮らししている母親を案じて家族と共に実家に戻った。
共同でしていた仕事は義弟にそっくり譲り、自分はそこから通える会社勤めを始めた。
地方とはいえ中心部に住んでいた私は、隣の家が見えないような田舎に突然転居させられかなりショックを受けた。

今までは学校まで5分だったのに、いきなり一山超えて学校に通わなければならないのだ。
2.5~3kmの距離を徒歩で。
夏休みの間に何回か母親がトレーニングをしてくれ、なんとか2学期を向かえる事が出来た。
通えることは出来たが、街から引っ越してきた私はクラスで浮いており、なかなかな馴染めない。


髪形、制服、体操服、上履き、通学靴、文房具に至っても皆と違い、それらは異文化の如く見られた。
近所には同学年の女子2人と男子2人がいた。
長時間通学時間があるからその子達と徐々に打解け、持ち物や髪型も変わり、段々田舎の元気な子へと変化していった。

転居転校当初、私は相当元気がなかった。
母親は心配し、隣家に相談した。
隣家には私より年下のまだ学校に上がってない兄弟がいて、隣家のおばさんはその子達を連れて我が家にやって来ては 「finちゃんに遊んでもらいなさい」 と押しやった。
私は学校にも上がってない子達と遊ぶのはなんとなく乗り気ではなかったが、遊べ遊べと言われるので仕方なく遊んでいた。
兄弟も私と同じ気分だっただろう。
しかしそこはやっぱり子供同士、なんとなくだが仲良く遊ぶようになった。
相手が年下なもんだから、兄弟は勿論子分と化した。
日が立つにつれ私は環境に馴染み、同学年と遊ぶようになったのでその兄弟とは遊ばなくった。
兄弟が芽生えの対象ではない。

実はその父親の方に原因があった。

我が家も隣家も、母親は土日が休み、父親は土日が休みでない、共働きであった。
我が家の父親は農業が大嫌いで、農繁期以外はまったくやる気がなかった。
祖母がまだ元気でやっていたので問題はなかったが、子供心に祖母が可愛そうに思えた。
というのも、隣家のおじさんは農業が大好きなのか、休みもじっとしていられない性格なのか休日は必ず農業をしていたからだ。
「うちのお父さんは何もしないからおばあちゃんは可愛そうだ」
「隣のおじちゃんはいい人だ」
私は隣家の兄弟と遊ぶようになってから、おじちゃんとも話すようになり親しくなった。
おじちゃんも私を娘のように可愛がってくれ、私はおじちゃんが農業をしている姿を見つけるとそこに行っては側にまとわりつき取りとめも無い話をしたり、おじちゃんの休憩時間にはお菓子や水筒のお茶をもらって並んで座って過ごしたりしていた。

見た目には和やかな光景だろうが、実はすごく妖しかった。

おばちゃんとは休日が違う為、おじちゃんは夫婦揃って農作業をすることはないが、息子兄弟が一緒にいる時はある。
隣家のおばあさん、おじいさんがいる時もある。
それでも、いつもではないが私と二人きりになる事も多かった。
二人のときは喋るのは私だけで、おじちゃんは聞き役だった。
内容はTVのこと、妹のこと、家族のこと、大人にとっては何でもない退屈な話。
仕事をしながら聞いてくれた。

ある日突然、休憩時間にお菓子をくれた時 「手が汚れているから綺麗にしよう」 やかんの水を手にかけてくれた。(当時はペットボトルなんてなかった時代)
それで洗った後、水気を飛ばす為に手を振っていたら、何にも言わずに私の手を取り自分のTシャツで丁寧に拭いてくれた。
最初に手の平と甲を包んで拭く。
ここまでは微笑ましい。
が、その後、指を一本一本丁寧に拭きあげる。
最後に大きな手で両手を一緒に包むように握って自分の顔の前に持っていき  「はい、綺麗になりましたよ、お嬢様」 最初はこんなスタートだった。
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